介護士の就職

こちらのページでは、介護福祉士の就職率についてご紹介したいと思います。

介護福祉士の就職状況

我が国の高齢化は大きな問題となっており、高齢化社会が進むにつれて、介護福祉士に限らず、介護業界への注目は高くなってきています。日本の高齢者の数は、年々増加の一途を辿っています。また、高齢者の増加に合わせて少子化も進んでいるので、高齢者の全人口当たりの比率は大きくなるばかりです。そのため、介護福祉士だけでなく、介護業界に関わる仕事をしている方々の就職状況は年々良くなってきているのが現状です。とくに介護施設などの実際の現場で働く人材は常に不足しており、介護業界は常に求人がある状態が続いています。

高齢化率は26パーセント

内閣府の調査によると、平成26年の試算では、高齢化率が26.0%となっており、これはさらに加速していくとみられています。日本の総人口は平成26(2014)年で1億2,708万人、65歳以上の高齢者人口は過去最高の3,300万人となっています。
ちなみに、65歳以上を男女別にみると、男性は1,423万人、女性は1,877万人となっていて、女性の方が長生きなのが分かります。

このままのペースで高齢化が進んだ場合、同じく内閣府によると、平成72(2060)年には高齢化率は39.9%に達し、2.5人に1人が65歳以上となる試算も出ています。

売り手市場の介護業界

介護業界に限らず就職状況は近年売り手市場となっていますが、とくに介護業界は人材が不足しています。その不足している介護業界でも、さらに介護福祉士の資格を取得している方、介護福祉関係の専門学校を卒業している方、以前介護職をしていた経験者には、就職先はたくさんあり、よりよい待遇を探して就職することが可能となっています。

介護福祉士の有資格者を優遇

なぜ介護福祉士の資格を取得していると就職率が高くなるかというと、資格を持っているということが介護職のスキルと知識の証明になるからに他なりません。介護福祉士という資格が設けられた当初は、介護福祉士資格を持っていてもいなくても就職状況に大きな違いはありませんでした。しかし、昨今では専門学校などの新卒者が資格を有していることも多くなり、就職条件として資格の有無を明記している施設もあります。介護福祉士の資格を持っていないと就職できない施設もたくさんあり、そのような施設は待遇が良いことが多いので、現在では多くの介護職員が資格取得を目指しています。

就職率、離職率ともに高いのが現状

現在、介護系の専門学校では、毎年、介護福祉士課程の卒業生の就職率が100%という学校もめずらしくありません。就職の心配はあまりないかもしれませんが、その分、専門学校では国家資格取得のため、他の分野に比べると、実習や日々の勉強でかなり忙しい学生生活となることが多くなります。

また、給与はあまり高くないわりには肉体的にも精神的にもハードな仕事ではあるので、離職率は高い傾向があります。以前は、介護の仕事は3K(キツイ、汚い、危険)と敬遠されたこともあります。近年は、法律の改正もあり、少しずつ介護職員の待遇は改善されてきてはいますが、まったくの未経験から介護業界に就職する方は、離職率が高くなる傾向があります。介護の現場を知らずに、「就職先があるから」「たまたま内定がもらえたから」というなんとなく就職してしまった人の場合は、すぐに辞めてしまうこともあるようです。

介護系専門学校からの就職

それに比べて、専門学校を卒業した学生は、学生時代から実習やアルバイトなどを通じて、介護の現場を知ることになるので、離職率は低くなります。また、専門学校側でも、離職率を抑えるため、より本人の希望に近い就職先へ紹介するなどサポートを充実させています。また、介護の専門学校に通う学生は、数ある仕事の中から「介護職に就きたい」という情熱を持って入学した方が多いので、それだけ仕事への熱意も高いのかもしれません。

介護の仕事に就く方へ

日本の高齢者の比率は加速度的に高くなってきています。そのなかで、介護福祉士への期待は高くなるばかりです。それなのにも関わらず、残念ながら介護福祉士を目指す若者は多くありません。
超高齢化社会が始まろうとしてい日本社会を支えていくのは、介護職に関わる方達です。今後ますます社会の介護福祉士へのニーズは高まっていくことは間違いありません。そして、介護福祉士の求人はとても多く、引く手あまたの状況が続いています。

介護福祉士は、今も、これからも本当に必要とされている仕事です。お金はたくさん稼げないかもしれません、世間に注目される派手な仕事ではないかもしれません。しかし、本当に日本社会には必要不可欠な仕事です。困っている人の役に立つ介護福祉士になってみてはいかがでしょうか。

 

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