精神保健福祉士になるには

精神保健福祉士は1998年に施行された精神保健福祉士法によって規定された国家資格です。三福祉士(介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士)のなかでは最も新しい資格です。
精神保健福祉士は国家資格ですので、年に一回厚生労働省が実施する国家試験に合格をする必要があります。

国家試験の試験科目は全部で17科目あり、このうち11科目は社会福祉士試験と共通になっています。17科目中6科目で精神障害にについての専門的知識が問われることになります。

まず国家試験の受験資格を得る

精神保健福祉士になるには国家試験に合格する必要がありますが、この国家試験は誰でも受験することができるわけではありません。まず最初に国家試験の受験資格を得る必要があり、そのためには福祉系の大学や専門学校に入学し、専門のカリキュラムである「精神保健福祉援助実習」を210時間受講することが求められます。
国家試験の受験資格を得る方法は、入学した学校や履修内容によって細かく規定されていますので、それらも紹介します。

受験資格を取得する11の方法

国家試験を受験するには、まず国家試験受験資格を得る必要がありますが、この方法は11通りもあります。まずは、自分がどの大学を卒業していて、11通りのパターンのなかでどの位置にいるのかを把握しましょう。11通りの受験資格取得方法については下記の通りです。

 

  1. 福祉系の大学に4年間通って指定科目を履修し、受験資格を得る方法
  2. 福祉系の短期大学に3年通って指定科目を履修し、さらに実務経験を1年積む方法
  3. 福祉系の短期大学に2年通って指定科目を履修し、さらに実務経験を2年積む方法
  4. 福祉系の大学で基礎科目のみを履修し、短期養成施設(福祉系専門学校)に6ヶ月通う方法
  5. 福祉系の短期大学(3年間)で基礎科目のみを履修し、さらに実務経験を1年積み、短期養成施設(福祉系専門学校)に6ヶ月通う方法
  6. 福祉系の短期大学(2年間)で基礎科目のみを履修し、さらに実務経験を2年積み、短期養成施設(福祉系専門学校)に6ヶ月通う方法
  7. 社会福祉士資格を取得済みの場合は、追加で短期養成施設(福祉系専門学校)に6ヶ月通うだけで取得可能です。
  8. 一般の4年制大学卒業後、一般養成施設(福祉系専門学校)に1年通う方法
  9. 一般の短期大学に3年通って、さらに実務経験を1年積み、一般養成施設(福祉系専門学校)に1年通う方法
  10. 一般の短期大学に2年通って、さらに実務経験を2年積み、一般養成施設(福祉系専門学校)に1年通う方法
  11. 実務経験を4年積み、一般養成施設(福祉系専門学校)に1年通う方法

 

福祉系の大学や短期大学で指定科目を履修していない場合には、短期養成施設や一般養成施設などの専門学校に通って受験資格を得る必要があります。
精神保健福祉士の養成施設(専門学校)については下記にまとめましたので、参考にしてください。

 

精神保健福祉士の専門学校一覧はこちら