公立と私立の福祉系専門学校の違いは?

専門学校には、私立だけでなく公立の学校もあるというのをご存知でしょうか。

専門学校というと私立だけだと思っている人も多いかもしれませんが、実は市や県などが運営している公立の専門学校も存在します。私立の専門学校には私立の特徴があり、公立の専門学校では公立の学校の特徴があります。

私立と公立の専門学校の特徴と違い

私立の福祉系専門学校は、介護系の学部や学科だけでなく多くの学部や学科を用意していることがあります。とくに、生徒数の多い学園系の私立の専門学校などでは、介護や福祉、医療分野だけでなく、デザインやスポーツなどたくさんの学部や学科が設置されています。そして、入学した学部だけでなく、他の学部の授業を選択して受講出来る専門学校もあり、福祉系だけに留まらない幅広い学習が可能となっています。たとえば、介護福祉士の学部に入学して、ファッション学部の授業を受けたりすることができます。そうすると、就職した後に、ファッションの知識を生かして、お年寄りにメイクをしてファッションを楽しんでもらうこともできるようになるのです。

公立は学費が安く、介護福祉士に特化

それに比べて公立の福祉系専門学校では、介護福祉士の資格取得に特化した形で学校を運営していることが多いのが特徴です。また、公立の専門学校は私設の学校とは違って、営利目的に運営されていないので学費が安いのも大きな特徴のひとつです。ただ、私立の専門学校であっても最近は介護福祉士が不足していることもあり、特待生制度を設けて学費が免除になる学校も増えてきています。

就職は私立が有利?

就職については、私立の専門学校の方が企業との連携が強い傾向があり、就職率が高く、地元だけでなく広範囲の就職先を紹介してもらえます。専門学校への入学者を増やすためには就職実績が大切なので、私立の専門学校は就職活動に長い時間を割いて徹底的にサポートしてくれます。

公立の専門学校でも就職には力を入れていますが、私立の専門学校に比べると弱い印象があります。学校によっては、就職実績が開示されていないこともあるので、資料請求やオープンキャンパスで確認しましょう。

特徴をまとめてみると下記のようになるかと思います。

  • 私立は幅広く学べて就職に強い
  • 公立は学費が安くて介護に特化

これはあくまでもそのような傾向があるということだけなので、参考程度にして、実際に資料を読んだり、学校に行って確認してみて下さいね。

 

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