今回は、介護職員以外の仕事をしている社会人の方が介護福祉士になる方法をご紹介したいと思います。
一回社会人として企業に就職したけれど、「やっぱり介護の仕事に携わりたい」「介護福祉士として働きたい」と考える人はけっこういます。実際に、とある介護福祉系の専門学校では、約半数の生徒が大学を卒業した既卒者と社会人となっていました。
専門学校や大学を卒業してからでも、会社員として働いていても、介護福祉士になることは可能です。すでに社会人として働いている方や、介護とは無関係の大学や専門学校を卒業した方が介護福祉士になるには、2つの方法があります。
介護職員として実際に介護施設に勤務しながら目指す方法と、介護福祉士の受験資格を取得可能な学校に通う方法です。
介護施設に勤務しながら介護福祉士になる
一つ目は、介護職員として働きながら資格取得を目指す方法です。
介護福祉士になるには、介護福祉士の専門学校を卒業していない場合、介護施設で3年間の勤務が必要になるので、まず介護福祉施設に就職をして、介護職員として3年間の勤務実績を積みます。
また、2017年からはあわせて実務者研修も必要になっているので、これを受講します。実務者研修では、取得済みの資格によって研修時間が変わってきます。ホームヘルパーなどの福祉系の資格を何も持っていない場合には、最大450時間(6ヶ月)の研修が必要になるので、福祉系の専門学校などを卒業していない方にとって、介護福祉士の資格取得はハードルが高くなっているのが現状です。
金銭的に余裕がない方や実務を早く経験してみたい方には、すぐに介護施設に就職して実務経験を積みながら介護福祉士資格の取得を目指すのがオススメですが、介護職員として働きながら450時間の研修時間を確保するのはかなりハードで、多くの方が挫折してしまいます。金銭的、時間的な余裕があるのであれば、専門学校などに進学して確実に介護福祉士資格を取得する方がよいかと思います。
専門学校に通って介護福祉士になる
実務経験が無くても、介護の専門学校を卒業した場合、介護福祉士の受験資格を取得することが出来ます。この方法は最も確実な方法で、専門学校によっては国家試験合格率100%となっている学校もあります。
最近の介護系の専門学校では、夜間講座を用意していたり、社会人向けに学費補助を設けているところもあるので、学費が不安な社会人でも安心して入学することが可能となつています。
また、介護の専門学校では、より専門的な知識や技術を学べることはもちろん、実践的な実習も用意されているので、「実務だけでなく、より深くに介護について学んでみたい」という方には介護の専門学校に入学して介護福祉士を目指すのがオススメです。
福祉系の高等学校を卒業していた場合
介護福祉士の専門学校を卒業していなくても、実務経験が無くても、福祉系の高等学校を卒業していた場合には、介護福祉士試験の受験資格を持っています。また、多くの福祉系の高等学校では、実技試験が免除となっています。
※すべての高等学校が実技試験免除になってはいないので注意してください。