すべて取得

三福祉士とは、福祉系国家資格の介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士のことをいいます。
これらの三福祉士の資格は、福祉系の職業に就く際に求められる資格です。三福祉士の資格は、必ず取得していないと仕事に就けないわけではありませんが、現在はどの職場でも求められるようになってきています。
それぞれ、介護福祉士は介護のスペシャリスト、社会福祉士は福祉の相談援助のスペシャリスト、精神保健福祉士は精神科のソーシャルワーカーのスペシャリストですが、これらの国家資格すべてを取得することは可能なのでしょうか?

それぞれの資格取得方法と国家試験合格率は?

結論から言ってしまえば、資格を取得するには時間も費用も掛かりますが、三福祉士の三つの資格すべてを取得することは可能です。三福祉士の難易度を比較するために国家資格を取得する方法と国家試験の合格率をそれぞれの資格別に紹介します。

介護福祉士の取得方法と国家試験合格率

介護福祉士資格を取得するには、3パターンの方法があります。福祉系の学校を卒業して国家試験の受験資格を得る方法。2年間の通信教育で勉強して国家試験を目指す方法。また、介護の実務経験が3年以上ある場合には実務者研修を450時間受けることで、介護福祉士試験を受験することが出来るようになる方法があります。
国家試験の合格率は2018年1月実施試験では70.8%となっています。

社会福祉士の取得方法と国家試験合格率

社会福祉士資格を取得するには、さまざまなパターンがあります。福祉系の大学で厚生労働省が指定する社会福祉に関する科目を受講して卒業して、国家試験を受験するパターン。または福祉系短期大学や専門学校で厚生労働省が指定する社会福祉に関する科目を受講して卒業して、国家試験を受験するパターン。または、一般の大学を卒業後に福祉事務所などで四年以上相談援助の仕事に従事した後に、専門学校などの一般養成施設などで1年以上必要な知識と技術を修得して国家試験を受験するパターンがあります。
国家試験の合格率は第30回社会福祉士国家試験(2018年2月実施)で、 受験者43,937人、合格者13,288人で合格率は30.2%となっています。

精神保健福祉士の取得方法と国家試験合格率

精神保健福祉士資格を取得するには、11パターンの方法があります。大学や短大で必要な科目を受講した上で、国家試験を受験するパターン。大学や短大で一部の科目を受講して、不足している分を専門学校で取得して受験するパターン。実務経験がある場合には、実習科目が免除されます。また、社会福祉士資格を有している場合には、6か月以上の短期養成施設で学習することで受験資格を得ることが出来るようになります。
国家試験の合格率は平成30年2月の国家試験で、受験者数6,992人に対して合格者数4,399人で合格率は62.9%となっています。

難易度は社会福祉士が一番上?

合格率だけを比較すると、三福祉士のなかで最も簡単に資格取得できるのは介護福祉士で、最も資格取得が困難なのが社会福祉士ということになりそうです。しかし、精神保健福祉士については、社会福祉士資格を事前に取得しておくと、6ヶ月の短期養成施設の学習のみで国家試験の受験資格を得ることができます。また精神保健福祉士は、国家試験の受験資格を取得すること自体が難しいので、精神保健福祉士の国家試験受験者数は、社会福祉士国家試験の受験者数に比べて少なくなっています。国家試験の難易度だけで見れば社会福祉士が難しいようですが、精神保健福祉士の場合は、国家試験の受験資格を得るまでが大変です。これらのことを意識しつつ、資格を取得することだけでなく、どんな仕事に就きたいかをよく考えて三福祉士の国家試験に挑んでください。

 

このようにすべての資格を取得するのは可能ですが、ただ資格を取得するだけでは意味がありません。実際に専門学校などに入学するとわかるのですが、勉強している学生は本気で介護福祉士や精神保健福祉士を目指しているモチベーションの高い方達ばかりです。また、それぞれの資格を取得するには、時間もお金も掛かります。
その資格を取ることで知識や技術を身に付けることができますが、資格をどのように仕事に活かすのかをよく考えてから資格取得を目指しましょう。

 

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