社会福祉士になるには

今回は、社会福祉士になるにはどうすればよいかを解説します。

社会福祉士になるには、社会福祉士は国家資格ですので、国家試験に合格する必要があります。また、この国家試験はだれでも受験可能なものではないので、国家試験の受験資格をまずは得る必要があります。

国家試験受験資格の取得方法

社会福祉士の国家試験の受験資格を得るには下記の4つの方法があります。

  1. 福祉系大学等を卒業する方法
  2. 行政機関での実務+短期養成施設
  3. 福祉系大学等を卒業+短期養成施設
  4. 一般養成施設

福祉系大学等を卒業する方法

これは、福祉系の4年制大学で指定科目である18科目を履修して受験資格を取得する方法です。ただし、福祉系の短期大学で指定科目を履修した場合には、指定施設で実務経験を得る必要があります。

行政機関での実務経験+短期養成施設

この方法は、行政機関で児童福祉司、身体障碍者福祉司、知的障碍者福祉士、査察指導員、老人福祉指導主事などの職種を4年以上経験し、そのうえで6ヶ月以上短期養成施設で学習する方法。

福祉系大学等を卒業+短期養成施設

4年制の福祉系大学もしくは短期大学で基礎科目のみを履修して卒業し、さらに実務経験を積んだのちに、6ヶ月以上短期養成施設で学習する方法。4年制大学の場合は実務は必要ありません。3年制短期大学の場合は実務経験1年以上、2年制短期大学の場合は2年以上実務経験が必要です。

一般養成施設

福祉系でない一般大学や短期大学を卒業した場合には、一般養成施設で1年以上(1200時間)の学習が必要です。こちらも4年制大学を卒業の場合は一般養成施設での履修のみで受験資格を得ることができますが、3年制短期大学の場合は実務経験1年以上、2年制短期大学の場合は実務経験2年以上がもとめられます。また、大学等卒業していない場合には実務経験4年以上が必要となります。

養成施設のカリキュラム

社会福祉士国家試験の受験資格を得るには、下記の科目群を学ぶ必要があります。

  1. 人・社会・生活と福祉の理解に関する知識と方法
  2. 総合的かつ包括的な相談援助の理念と方法に関する知識と技術
  3. 地域福祉の基盤整備と開発に関する知識と技術
  4. サービスに関する知識
  5. 実習・演習

これら5つの科目群は22科目に分けられており。国家試験の受験資格を得るためにはこれらの中から必要な科目を履修しなければなりません。

この科目群のなかでは、「実習・演習」は実際に行動する演習となります。「実習・演習」の科目群の中の「相談援助演習」「相談援助実習指導」「相談援助実習」の3科目とも必修で、講義ではなく実際に行動しながら学ぶ演習を踏まえて、より実践的な力を身に付けていきます。とくに最新のカリキュラムでは「相談援助演習」の時間が増加しており、これはより実践の場面で活躍できる社会福祉士を養成していこうとするものです。

 

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